
お部屋探しをしていると、家賃の安さに惹かれて見てみると「築30年」「築40年」なんて物件が…。
「古くてボロそう」「地震が来たらヤバいんじゃ?」と不安になる方も多いのではないでしょうか?
でも実は、築年数だけでその物件の“住み心地”や“安全性”を判断するのはちょっと早いかも、、、?
今回は、築年数と設備・耐震性の本当の関係について、知っておきたい基礎知識をお伝えします!!
✅ 築年数が古い=危険?実はそうとも限らない理由
たしかに、築年数が新しい物件のほうが、最新の技術で建てられていて安心感があるかもしれません。
でも、築年数が古いからといって、必ずしも地震に弱いとか、住みにくいとは限らないんです。
多くの建物は、定期的に点検や修繕がされていて、必要があれば耐震補強も行われています。
また、共用部や外観の古さとは裏腹に、**中はフルリフォーム済みでピカピカ!**というケースも少なくありません。
管理状態が良い物件であれば、築年数以上に快適な暮らしができることもあるんです。
🧱「新耐震基準」を知れば安心できる
耐震性を気にする方がチェックすべきポイントは、「築年数」よりも建物の耐震基準です。
特に重要なのが、1981年6月に改正された「新耐震基準」。
この改正により、震度6〜7クラスの地震でも倒壊しないことを前提とした建築ルールになりました。
つまり、1981年6月以降に建築確認を受けた建物は、現行の基準に近い耐震性を持っているということです。
ここで注意したいのが、「完成した年」ではなく「建築確認日」で判断するという点。
物件情報を見るときには、そこも不動産会社に確認してみましょう。
🛠️ リノベーションや耐震補強で安心・快適
最近では、築年数の古い物件でも、耐震診断や耐震補強を終えているものも増えてきました。
さらに、内装をフルリノベーションして、水回りや設備が一新されている物件もたくさんあります。
例えば、古いマンションでも中を開けたら、システムキッチンや温水洗浄便座、エアコン完備といった充実設備が揃っていたり。
築年数では想像できないほど快適な空間が広がっていることも珍しくありません。
断熱材の追加や二重サッシなど、見えない部分の性能が強化されている場合もあり、築浅以上に住み心地が良いこともあるんです。
🏢 築年数よりも“管理状態”を見るべき理由
築年数だけで判断せずに見てほしいのが、「管理の状態」です。
例えば、エレベーターや宅配ボックスがしっかり動いているか、共用部分が清掃されているか、ゴミ置き場は整理されているか…といった点。
古くても丁寧に管理されている物件は、住んでからの安心感がまるで違います。
逆に、築浅でも共用部が荒れていたり、管理がルーズな物件はストレスの元になります。
「古いけどちゃんと手入れされている」物件こそ、コストパフォーマンスが高く、実は狙い目なんです。
🌍 築浅=完璧?実は意外な落とし穴も
もちろん、築浅や新築物件にも多くの魅力があります。
最新の設備、断熱性、デザイン性など、新しいだけに優れた点は多いです。
でも、注意点もあります。
例えば、家賃や初期費用が高くなりやすいこと。
また、壁が薄かったり、安価な建材で仕上げられている「安普請(やすぶしん)」な物件も存在します。
新築はまだ入居者の声がないため、実際に住んでみないとわからないトラブルもあるんですね。
✍️ まとめ:築年数だけで判断しない物件選びを
物件選びで「築年数」はつい目がいくポイントですが、本当に大切なのは中身です。
耐震補強がされているか?内装や設備はどうか?管理はきちんとされているか?
そうした要素を総合的にチェックすれば、築古物件でも安心・快適に暮らせる物件はたくさんあります。
気になる物件があれば、まずは内見して、自分の目で確かめてみましょう。
不安なことがあれば、不動産会社に「耐震補強されてますか?」「リノベ内容は?」としっかり質問してOKです!
「築年数=判断基準」という思い込みを外すだけで、選べる部屋の幅がグッと広がるはずですよ!