〜日当たりだけで部屋を決める人が、意外と後悔している話〜
「家賃や築年数ばかり気にして、管理状態は後回し…」
そんな方は実はとても多いもの。
不動産の現場にいると、ほぼ毎日のように聞く言葉です。
たしかに南向き=日当たりが良い、というイメージは間違っていません。
ただ、“南向き=正解”という思考停止で部屋を選ぶと、
あとから「こんなはずじゃなかった…」となるケースも実は少なくありません。
今回は、不動産仲介の立場から
なぜ「南向き信仰」が危ないのかを、冷静に整理してみます。

✅ 夏、想像以上に「暑すぎる」問題
🏡 夏、想像以上に「暑すぎる」!!
南向きの部屋は、
✔ 朝から夕方まで日が入り
✔ 特に夏は直射日光が長時間当たります
その結果、
- エアコンが効きにくい
- 電気代が上がる
- 室内温度が下がらない
という現象が起きやすくなります。
「日当たりがいい=快適」ではなく、
“日当たりが良すぎる”ことで生活コストが上がるケースもある、
という点は意外と見落とされがちです。
🛠 家具・床・カーテンが想像以上に傷む
南向きの直射日光は、
家具や床にとってはなかなか過酷です。
- フローリングの色あせ
- ソファやベッドの焼け
- カーテンの劣化
これらは2〜3年住むとハッキリ差が出ることもあります。
特に長く住む予定の方ほど、
「日当たりが良い=資産的にも安心」と思いがちですが、
室内の劣化が早まるという逆の側面もあります。
📝 実は「南向き=明るい」とは限らない
ここが一番の落とし穴かもしれません。
南向きでも、
- 目の前にマンションがある
- 隣地に将来建物が建つ
- ベランダが深く影になっている
こうした条件が重なると、
南向きでもほとんど日が入らないという物件も普通に存在します。
一方で、
- 東向きで朝日がしっかり入る
- 西向きでも前が抜けている
こうした部屋の方が、
実際の生活では明るく快適なことも珍しくありません。
方角よりも大事なのは、
「何時に、どれくらい光が入るか」です。
📌 ファミリータイプの方
👀 共働き・日中不在なら、南向きのメリットは薄い
日中ほとんど家にいない方の場合、
- 日当たりの良さを体感できない
- 帰宅後はもう暗い
というケースも多いです。
その場合、
- 夏の暑さ
- 家賃の高さ(南向きは割高になりやすい)
だけを引き受けている、
という状態になることも。
ライフスタイルと方角が噛み合っていないと、
南向きは必ずしも“良い選択”になりません。
👀 本当に見るべきは「方角」ではなく「環境」
不動産の現場で、
実際に満足度が高い方が重視しているのは、
- 前面が抜けているか
- 周囲の建物との距離
- 窓の大きさ・位置
- 生活リズムとの相性
こうした**“環境”の部分**です。
南向きはあくまで「条件の一つ」。
正解ではありません。
👀 まとめ:南向きは「万能」ではない
南向きの部屋が悪いわけではありません。
ただし、
- 暑さ
- 劣化
- 家賃
- ライフスタイル
これらを考えずに
「南向きだから」という理由だけで決めるのは、少し危険です。
部屋選びで後悔しないためには、
「自分の生活に合っているか?」という視点が何より大切です。








